中学に入学したての時だった――

小学生のころ
いつも一緒に遊んでて
仲のよかったひとつ年下の男の子。

私は彼が大好きだったし
彼も私を好きでいてくれてると思ってた。

だけど・・・

『こんなババア知らねーよ』

ランドセルの彼が
セーラー服の私に放ったのは
このひとことだった。

周りに友だちがいたから
テレ隠しだったのかもしれない。
だけど
私の心はザックリと傷ついた。

それなのに

『こんなクソガキ、こっちから願い下げだわ』

なんて
とんでもない強がり・・・。

ひとつの歳の差で
こんなにも違ってしまうのか。
正確には“ひとつの学年の差”。
私の誕生日は3月29日。
どうして
あと4日遅く生まれなかったのか。
悔しくて悲しくて仕方なかった。

中学生・・・
とは言っても
まだ小学生から完全には脱皮してない幼かった私。
でも、真剣だった。
本当に大好きだったんだ・・・。

そんな昔の・・・
まして小学生の幼すぎる恋愛に
いつまでも固執してるなんて
自分でもくだらないと思う。

ホント、くだらないよね・・・。